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JBuilder 3.5でJDBCドライバを使用するための環境設定
概要: JBuilder 3.5でJDBCドライバを使用するための環境設定
Borland JBuilder3.5 Professional、Enterprise(以下 JBuilder)では、JDBCを用いてデータベースにアクセスするコンポーネント( JavaBeans )やユーティリティが提供されています。これらを DataExpressと呼びます。この機能を用いることで、効率的にデータベースにアクセスを行うJavaプログラムを作成することが可能となります。DataExpressでは、JDBC を用いてRDBMSへのアクセスを行うため、データベースにアクセスするプログラムを作成する前に、JBuilder統合開発環境(以下 JBuilder IDE)から、JDBCドライバを使用できるように設定作業を行う必要があります。ここでは、各RDBMSベンダーが提供するJDBCドライバを、JBuilder IDEから用いるために必要な設定方法を紹介します。
共通事項
JBuilderでは、RDBMSのJDBCドライバのように各ベンダーなどから提供されるJAR形式のアーカイブパッケージを取り込んで利用することが可能です。JDBCドライバをJBuilderプロジェクトで使用するために必要な設定には2つのステップがあります。
- JBuilder IDE への登録
各ベンダーなどから提供されるJDBCドライバを利用するためには、JBuilderの起動時にこれらをロードする必要があります。JBuilderをインストールしたディレクトリを<JBuilder>とした場合、ライブラリファイルは以下のディレクトリにコピーします。
<JBuilder>/lib/ext
Jar形式で提供されるアーカイブファイルは、このディレクトリへコピーすることで、起動時に自動的に読み込まれます。但し、JDBCドライバによっては、ZIPファイル形式で提供される場合があります。この場合は該当のファイルを上記のディレクトリへコピーした後に、JBuilderの設定ファイルに必要な記述を追加しなければなりません。
JBuilderの起動時に読み込まれるライブラリファイルの指定は、以下のファイルで行います。
<JBuilder>/bin/JBuilder.config
このファイルに、以下の書式でライブラリファイルに関する情報を記述します。
[書式] : addbootpath ../lib/ext/[zipファイル名]
- JDBCエクスプローラで接続を確認する
JBuilderには、JDBC接続可能なデータベースの内容をブラウズ・編集するためのJDBCエクスプローラが搭載されています。JDBCエクスプローラでは、データベースのブラウズ・編集だけでなく、データベースURLの管理も自動的に行うので、接続テストの環境として最適です。ここでは、JDBCエクスプローラを使って、データベース接続の定義を行い、その内容をブラウズします。
- JBuilder のメニュー [ツール | JDBCエクスプローラ] を選択し、JDBCエクスプローラを起動します。
- JDBCエクスプローラのメニュー [ファイル | 新規作成] を選択し、[新規URL] ダイアログを表示します。
- [新規URL]ダイアログで、接続しようとするデータベースのドライバとURLを指定します。

- JDBCエクスプローラの左側のペインに作成されたデータベースURLをダブルクリックします。
- データベース接続に必要なユーザー名とパスワードを入力します。
以上の操作で、データベースに接続することができました。JDBCエクスプローラには、接続したデータベースに関する詳細な情報が表示されているはずです。もし、接続に失敗した場合には、データベースのマニュアルを再確認して、データベース接続に必要な環境設定、ドライバが含まれているパッケージファイル、データベースURL、ユーザー名、パスワードなどを再確認しましょう。

- JBuilder プロジェクトで使用するライブラリとしての登録
JBuilderで実際にプログラムを作成する場合には、作成するプロジェクトごとに使用するライブラリを指定する必要があります。ライブラリの設定は、以下のようにメニューの [プロジェクト | プロジェクトプロパティ] を選択して表示されるダイアログで行います。
- メニューの [プロジェクト|プロジェクトプロパティ] を選択し [プロジェクトプロパティ] ダイアログを表示します。

- [プロジェクトプロパティ] ダイアログの [パス] ページから [必須ライブラリ] ページを選択し、追加ボタンを押します。ここでは、すでに登録されているライブラリの一覧がダイアログで表示されます。

- ここでは、プロジェクトに必要なライブラリを指定します。新たにJDBCドライバを使用する場合には、ライブラリリストに目的のJDBCドライバは存在しないので、新規のライブラリを定義します。このダイアログの [新規] ボタンを押して、[ライブラリの編集] ダイアログを開きます。
- [ライブラリの編集] ダイアログでは、新たに定義するライブラリに必要な情報を設定します。

名前 |
ライブラリリストで表示する任意の名前を指定します。 |
クラス |
[追加] ボタンを選択し、[ファイル選択] ダイアログにより実際にライブラリに登録するクラスファイル/パッケージを登録します。 |
ソース |
ソースファイルがある場合には、これを登録します。 |
文書 |
ドキュメントファイルが提供されている場合には、これを登録します。 |
必須ライブラリ |
登録したいライブラリに必要な関連するライブラリがある場合、これを登録します。 |
|
|
「OK」ボタンを押すことでそのライブラリがリストに追加されます。
- ライブラリリストに、使用するライブラリを追加した後に、新たに追加されたライブラリを選択します。プロジェクトでそのライブラリが有効になります。
- JBuilderで作成するJAVAプログラムはプロジェクトという単位で管理されます。このプロジェクトに対しての様々な設定を行うのが、「プロジェクトオプション」メニューになります。
データベースごとの設定
InterBase 5.x
Interbaseでは、JDBCドライバとしてinterbase.interclient.Driverクラスが提供されます。これは、InterClientと呼ばれるInterBase用のJDBCドライバ製品に含まれており、JDBCドライバファイル名は interclient.jar です。
- JBuilder IDEへのパッケージの追加
interclient.jar を<JBuilder>/lib/extへコピーします。
- 設定の確認
JBuilderのJDBCエクスプローラから、新規データベース接続を作成します。接続設定は、以下のような情報が必要になります。
ドライバ名 :interbase.interclient.Driver
接続URL :jdbc:interbase://[hostname]/[directoryAndFile.gdb]
必要な情報を入力したら、データベースにログインし、データが取得できることを確認します。
- JBuilderプロジェクトへのライブラリの追加
新規ライブラリの定義を行い、ここで interclient.jar を指定してください。これにより、JBuilderで作成されるプロジェクトで、このJDBCドライバが使用できるようになります。
SYBASE SQL Anyware 6.0.x
SYBASE SQL Anywareiでは、JDBCドライバとしてcom.Sybase.jdbc.SybDriverクラスが提供されています。このクラスは、アーカイブされたパッケージとしてjdbcdrv.zipに格納されています。
- JBuilder IDEへのパッケージの追加
jdbcdrv.zipを<JBuilder>/lib/extへコピーし<JBuilder>/bin/jbuilder.configファイルに以下の一文を追加します。
addbootpath ../lib/ext/jdbcdrv.zip
- 設定の確認
JBuilderのJDBCエクスプローラから、新規データベース接続を作成します。
接続設定には、以下の情報が必要になります。
ドライバ名 com.Sybase.jdbc.SybDriver
接続URL jdbc:sybase:Tds:[hostname]:2638
必要な情報を入力したら、データベースにログインし、データが取得できることを確認します。
- JBuilderプロジェクトへのライブラリの追加
新規ライブラリの定義を行い、ここでjdbcdrv.zipを指定してください。これにより、JBuilderで作成されるプロジェクトで、このJDBCドライバが使用できるようになります。
DB2 UDB V6
DB2では、JDBCドライバとしてCOM.ibm.db2.jdbc.net.DB2Driverクラスが提供されています。DB2では、JDK 1.x および Java2 SDK 用それぞれのJDBCドライバが提供されています。JAVA2で開発する場合には、DB2をインストールしたディレクトリを<DB2>とすると、<DB2>\JAVA12\db2java.zipが使用するJDBCドライバです。
- JBuilder IDEへのパッケージの追加
db2java.zipを<JBuilder>/lib/extへコピーし、<JBuilder>/bin/jbuilder.configファイルに以下の一文を追加します。
addbootpath ../lib/ext/ db2java.zip
- 設定の確認
JBuilderのJDBCエクスプローラから、新規データベース接続を作成します。
接続設定には、以下の情報が必要になります。
ドライバ名 COM.ibm.db2.jdbc.net.DB2Driver
接続URL jdbc:db2://[hostname]:[Port No]/[Database Name]
必要な情報を入力したら、データベースにログインし、データが取得できることを確認します。
- JBuilderプロジェクトへのライブラリの追加
新規ライブラリの定義を行い、ここでdb2java.zipを指定してください。これにより、JBuilderで作成されるプロジェクトで、このJDBCドライバが使用できるようになります。
ORACLE8i
ORACLE8iでは、JDBCドライバとしてoracle.jdbc.driver.OracleDriverクラスが提供されています。このクラスは、アーカイブされたパッケージとしてclasses12.zipに格納されています。本稿執筆時点では、日本オラクルのWebサイトからドライバをダウンロードすることが可能です。
- JBuilder IDEへのパッケージの追加
classes12.zipを<JBuilder>/lib/extへコピーし、<JBuilder>/bin/jbuilder.configファイルに以下の一文を追加します。
addbootpath ../lib/ext/classes12.zip
- 設定の確認
JBuilderのJDBCエクスプローラから、新規データベース接続を作成します。
接続設定は、以下のような情報が必要になります。なお、ORACLE社が提供するJDBCドライバでは2種類の接続形態がサポートされます。これらJDBCの接続形態はURLを変更することによって可能です。ここでは、Thinドライバを使用する場合の例を示します。
ドライバ名 oracle.jdbc.driver.OracleDriver
接続URL jdbc:oracle:thin://@[hostname]:[Port No]:[SID]
- [SID]は、ORACLE SIDをあらわします。
必要な情報を入力したら、データベースにログインし、データが取得できることを確認します。
- JBuilderプロジェクトへのライブラリの追加
新規ライブラリの定義を行い、ここでclasses12.zipを指定してください。これにより、JBuilderで作成されるプロジェクトで、このJDBCドライバが使用できるようになります。